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色々大変な年だったなぁ・・・(’’  テンプレ替えました!


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オリジナルSS<信長伝> 第1話

戦国無双2Empires発売って事で、
うちが信ONやってた頃に書いたオリジナルSSをUPです。

おかしな点はあると思いますけど、
そこは目をつぶってあげてくださいませ(;´Д`)ヨロー


<信長伝>

第1話・・・桶狭間

 1560年5月19日。
正午過ぎから降り始めた雨は行軍の汗を流し落としても一向に止む気配は無かった。

桶狭間山の今川本陣北西に位置する中島砦。
今川勢の猛攻にあえば、織田木瓜の旗指物は地に落ちるは必定。
その砦にあって、今川本陣の方角を凝視する馬上の黒甲冑武者の姿があった。
その双眸には強い力を感じさせる何かがあった。

戦国の麒麟児、織田上総介。信長その人である。

暗雲たちこめるなか、時折の稲光を受け、兜の織田木瓜がキラリ光る。
幾度目かの雷鳴の後、信長がゆっくりと数珠を手にした右手を挙げた。

 「おみゃぁら、死にやりゃあ!」

そう発しながら右手を振り下ろすと、兵達は時を置かず、
一斉に数本の巨大な矢のようになって今川本陣に向けて飛来していく。
落雷の大地を揺るがすような轟音。
それに負けじと、陣太鼓が連打され、兵達の雄叫び声が湧き上がる。
まさしく、兵の一人一人が決死の覚悟で望む一世一代の大勝負であった。

 一方、迎え撃つ今川義元も駿・遠・三を統べる東海一の弓取りと言われるだけの事はあった。
事前に兵の動きを察知し、強襲に備え守りを固めていたのだった。
押し寄せる織田兵力を迎え撃つべく、隊列を整え準備万端。

そして、ついに両軍の先陣が激しくぶつかり、合戦が始まった。

田楽桶狭間の合戦である。

この時代、勝敗を決する第一の要因は「数」と言われていた。
今川の兵力は5000。
対する織田の兵力は3000であった。

数の勝る今川勢であったが、しかし、僅か半刻の内に先陣が撤退を始めていた。
死を賭した織田勢の猛攻の前に、先陣の一部を突破され隊列に亀裂が生じた為であった。
もともと桶狭間はその名の通り、大軍を用いるには狭すぎ、数の利が得られなかったのも原因の一つだろう。
また、軍配を振るう義元にも痛い誤算があったのだ。

今川本陣では、義元が軍配団扇を地面に叩きつけながら、もたらされる戦況にうなりをあげていた。

 「織田ずれの兵力はいかほどじゃ!」

 「はっ、およそ3000かと」

 「3000じゃと!? 織田総力じゃと申すかっ!」

 「御意に!」

 「ば、ばかを申すな・・・わしの軍勢は5000じゃぞ・・・
 それに、兵の損耗を考えぬ突撃じゃと・・・あ、ありえぬわ、持ちこたえぃ!」

今まで常勝だった今川勢は敗戦経験が無いに等しく、もはや撤退を食い止める術を心得ておらず、
体勢を立て直すどころか、追われに追われて、ついには義元をも巻き込む敗走となった。
義元は追いすがる織田家家臣・服部小平太を斬るも、続く毛利新助に首級を与える事となった。

桶狭間の合戦は、わずか一刻で終結を見たのだった。

義元討ち取りの報を受けた信長は、雨露にぬれた、まだ生え揃わない口ひげをなでた後、
もはや無用と言うように、手にしていた数珠を引きちぎりると、バラリと放り投げ、
雨のあがった空を見上げながら発した。

 「成政ぁ、後は、おみゃぁの仕事だぎゃあ・・・」

近従の成政と呼ばれた武者の一人が「御意」と頭を垂れたあと、ひらりと馬に跨り、
煙のあがる"元"今川本陣へ向かって行った。



・・・・


中島砦で戦後処理を待つ信長は、一人居室に篭り、火を見ていた。
ごろりと畳にころがる姿は、とても先ほどの合戦時と同じ人物には見えない。
"うつけ"と呼ばれていた頃と何一つ違わない姿がそこにあった。

灯りの蝋燭が数本、板木の壁に朱を入れその姿をゆらゆらと揺らす。
信長はこの火を見るのが好きだった。
火は時として、父・信秀との思い出を映し、また、時として平手政秀が、事うるさく信長に叱り付ける時もあった。
織田家にありながら織田家を敵に回して一人戦ってきた信長にとって、唯一自分の弱み包み隠す事のできるものであったからだ。

火を見つめながら、おもむろに立ち上がると、壁にかかる朱槍に手を伸ばした。

 「・・・そこにおるのは、誰だぎゃぁよ」

言って、襖に朱槍を向ける信長の顔には、鬼の形相が戻っている。

 「・・・おくつろぎの最中、大変失礼いたしました。信長様。
 私は、松平元信様がお召抱えの忍でございます。」

 「ほぅ、竹千代召抱えの忍と申すか。」

普段の信長であれば、この無礼者を問答無用で襖ごと突き殺すところなのだが、
その静かだが凛と響く女の声に好感を覚えた事と、竹千代の遣いと言う事に偽りを感じず思いとどまったのだった。

 「はい、左様にございます。
  本日は、元信様が言上をお伝えするべく、参上仕りました。」

信長はドスッと朱槍を畳に突き刺し、その場にあぐらを掻いて座りこんだ。

 「述べてみぃ」

 「はい。元信様曰く、
  本日のご戦勝誠に祝着至極に御座います。
  古き盟約通り三河に入り、時を待ち申す所存にて候
  また、小判100両、銭500貫。
  僅かなれど、ご祝儀お納め頂きたくお願い仕ります。
  との事に御座います。」

竹千代(松平元信のちの徳川家康)は、尾張・織田家で人質となっている時期があった。
この時、信秀が竹千代を殺害しようとするのを信長が助け、"三河の弟”と呼び兄弟の様に接した経緯がある。
後日、人質交換として今川家に送られた竹千代であったが、裏では信長と繋がっていたのだった。
その繋ぎに「忍」を重用し、これが後の徳川忍者軍団の始まりとされている。
この合戦で、今川義元を桶狭間に進軍するように情報を操作したのも、忍を駆使した元信(竹千代)であった事は言うまでもない。

信長の口元がわずかに緩み、膝をバンと打ち、

 「竹千代ずれが、よぅ覚えとったぎゃあのぅ。
  ・・・佐久間大学討ち取りの件忘れろと伝えぇっ!」

 「畏まりました。信長様から頂きました言上、急ぎ元信様にお伝え申しあげまする。」

 「うむ。・・・で、おみゃぁ、名はなんと申す。」

 「は。恐れ多い事に御座りますが、忍は主以外に名は明かせぬので御座ります。
  何卒ご容赦くださりますよう・・・」

 「・・・ほぅ。・・・おみゃあ・・・このわしゃにも、名は明かせぬとぬかすかっ!」

微妙に間を持たせる信長の言葉には、有無を言わせぬ独特の力があった。
並の使者ならこの声にすくみ上がる所であっただろう。
だが、この忍の口調はまるで変わらなかった。

 「は。恐れ多い事に御座りますが・・・」

ここで信長はまたも間を持たせる。
政秀の教育か、天性のものか、話術に秀でていると言って良い。

 「・・・かかかっ。その物怖じせぬ態度気に入ったわっ。
  おみゃぁも戦勝祝いに貰うと、竹千代に伝るだぎゃぁ!」

信長は昔から人の思いもしない事を言うことが多かったが、この言葉もそうであった。
常に平静を装っていた忍にも、一瞬の躊躇が感じられた。

 「・・・畏まりました。お伝え申しあげます。・・・御免。」

気配が消えると信長は何を思ったか声高に笑い出した。
戦勝の事か、竹千代の事か、あるいは忍を困惑さえた事を笑ったのであろうか・・・



ともあれ、この合戦で、信長は全国統一の第一歩を踏み出したのである。

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テーマ 戦国無双2    ジャンル ゲーム



 

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